
スタッド・ポーカー(Stud Poker)とは
スタッド・ポーカー(Stud Poker)とは、プレーヤーが手札のカードの何枚かをオープンにする形式のルールのことです。
何枚オープンにするかはルールによって異なります。
最初に決まった枚数のカードがそれぞれのプレーヤーに配られるので、プレーヤーは自分の手札を確認します。
その後、ラウンドごとにオープンな状態でカードが配られ、プレーヤーはベットかフォールドなどの判断をします。
そして最終ラウンドが終わったら手札を公開して勝敗を決します。
また、スタッドポーカーでは配られたカードを交換することはできません。
スタッド・ポーカー(Stud Poker)の手順
基本的にスタッドポーカーのテーブル上には、ANTE(アンティ)・BET(ベット)・JACKPOT(ジャックポット)と、チップを配置する場所が全部で3カ所あります。
ANTE(アンティ)にチップを置く
プレイヤーはゲームに参加するという意思表示をするために、テーブル上のANTE(アンティ)にチップを置きます。
続いて、ディーラーは数字を伏せた状態の5枚のカードをプレイヤーに配り、自らにも5枚を配ります。
このとき、ディーラーのカードの5枚のうち1枚は数字が見えるように表に向けられます。
手役を確認してBET(ベット)にチップを置く
プレイヤーは自分の手役を確認してから勝負するかしないかを判断します。
もし勝負できると判断した場合、さらにBET(ベット)にチップを置きます。
このとき、BET(ベット)に置くチップは必ずANTE(アンティ)に置いたチップの2倍になるようにしないといけません。
逆に、自分の手札が弱く勝ち目がない・勝負ができないと判断した場合は、5枚のカードを伏せてディーラーに返すこともできます。
ただし、この場合はANTE(アンティ)に賭けた金額は没収されます。
ディーラーの手の確定
プレイヤーが「勝負する」または「勝負を降りる」ことを決めた後で、ディーラーは自らの手を明らかにします。
スタッド・ポーカー(Stud Poker)の特徴
スタッド・ポーカー(Stud Poker)の特徴は以下の通りです。
見えているカードから役を読む
ドローポーカーから発展したスタッドポーカーでは、一部のカードは自分にしか分からず、残りのカードは開示されて相手も見える状態となっています。
従って、見えているカードの良し悪しからある程度は相手の役が推測できるため、ドローポーカーとは駆け引きの質が変わります。
相手の役に関する情報がまったく何もないドローポーカーよりも、見えているカードから目処を立てつつ「あの裏向けのカードは何だろう?」と思い巡らすスタッドポーカーの方がゲームとしては分かりやすいです。
ポジションによる有利不利がない
スタッドポーカーはポジションによるメリットがないポーカーゲームです。
ポジションとは座席の位置で、一般的にポーカーでは規定された順番に賭けたり降りたりのアクションを判断していきます。
ポジションが決まっているゲームでは、順番が先のプレイヤーほど不利で、後のプレイヤーほど有利でとなります。
後のプレイヤーほど相手のアクションを考慮したうえで自分の選択ができるからです。
スタッドポーカーでは、最初に裏向けのカードと表向きのカードが何枚か配られます。
最初のアクションを行う順番は、表向きのカードの強弱で決まります。
全員がアクションを終えると次のカードが表向きで配られ、またそのカードの大小でアクションを行う順番が決まります。
このように毎回状況に応じてアクションの番が変わっていくので、順番による有利・不利がありません。
スタッド・ポーカー(Stud Poker)の役
スタッドポーカーの役は通常のポーカーと同じです。
セブンカードスタッドの場合は7枚のうち強い役が選択されます。
スタッド・ポーカーには9つの役があり、上から順に強いハンドとなります。
また、同じハンドの場合はより強いカードを含む方の勝ちとなります。
Aが一番強いカードで、その後はK→Q→J→10、、、2と数字が大きい順となります。
ストレートフラッシュ
5枚が連番で同じ柄となった場合、ポーカーでの最強ハンドであるストレートフラッシュとなります。
中でも最も強い「10・J・Q・K・A」の組み合わせをロイヤルストレートフラッシュと言います。
フォーカード
同じ数字のカードが4枚揃った場合、フォーカードとなります。
フォーカード同士の場合は、フォーカード部分の数字が大きい方が勝ちになります。
同じ数字だった場合は、残りの1枚の数字が大きい方の勝ちになります。
フルハウス
3枚の同じ数字と2枚の同じ数字の組み合わさったものがフルハウスとなります。
フルハウス同士だった場合は、スリーカード部分の数字が多きい方の勝利です。
スリーカード部分まで同じ数字だった場合は、ワンペアの部分の数字を比較します。
フラッシュ
同じ柄のカードが5枚揃うとフラッシュとなります。
フラッシュ同士だった場合は、より強いカードを持っている方の勝利となります。
一番強いカードから順に比較していきます。
ストレート
5枚のカードが連番だった場合、ストレートとなります。
A→2→3→4→5、10→J→Q→K→Aはストレートとして成立しますが、K→A→2→3→4の様に、K→A→2を含む並びは連番として認められずストレートは成立しません。
同じストレートだった場合、連番の最後の数字が大きい方の勝利となります。
スリーカード
同じ数字のカードが3枚揃った場合、スリーカードとなります。
スリーカード同士だった場合、スリーカードとなっているカードの数字が大きい方の勝利となります。
スリーカードの数字が同じ場合、残りのカードのなかで一番大きい数字のカードを持っているプレイヤーの勝利となります。
ツーペア
同じ数字のカードが2枚あった場合ワンペアとなりますが、そのペアが2組あるとツーペアとなります。
ツーペア同士だった場合、ペアとなっているカードの数字が大きい方の勝利となります。
ペアの数字が同じ場合、残りのカードのなかで一番大きい数字のカードを持っているプレイヤーの勝利となります。
ワンペア
同じ数字のカードが2枚あった場合、ワンペアとなります。
ワンペア同士の場合、ペアとなっているカードの数字が大きい方の勝利となります。
ペアの数字が同じ場合、残りのカードのなかで一番大きい数字のカードを持っているプレイヤーの勝利となります。
ハイカード
何の組み合わせも成立していない5枚のカードです。
ブタとも言われます。
プレイヤー全員がハイカードの場合、より強いカードを持っているプレイヤーの勝ちとなります。
一番強いカードが同じ場合、2番目に強いカードを比較します。
コミュニティーカードは共通で持っているカードなので、実質的にホールカードの2枚を比較することになります。